11-13-2010, 11:43 PM
Regarding に and へ I remember finding something weird in a book a long time ago and I had to ask for help in another forum. I fortunately found it and I can quote what a native speaker taught me.
Me:
こんにちは。
日本の本を読んでいます。話の表題は分福茶釜で、子ど も向け本です。手短にいえば、ある”道具屋さん”はた だで古い茶釜を貰いました 。彼は貧乏暮らしをしました。やがて、茶釜は狸に化け て、あの道具屋さんに”わたしをここへおいてください ”と訊きました。”なにいうだ。おらはごらんのとおり の貧乏暮らし、たぬきを飼うゆとりなどありゃしねえ。 山へ帰るがいいだ”と答えました。でも、同じたぬきは つぎのページで”わたしをここにおいてください”とい います。
始めは”おく”という言葉がちょっと混乱を引き起こし ました。辞書で調べて、”泊まらせる”という意味もあ ります。でも、どうして”ここへ”を使ったかわかりま せん。どちらも”ここに”でしょうか。
お願いします。
Native Speaker:
私は常に「に」と「へ」の違いは、その時点での話し手 の意識の違いだと思っています。
基本的な意識は、
「に」の場合は、指定した場所がその時点での最終的な 目的地であり、
「へ」の場合は、指定した場所は一時的な場所を示す
というものです。
これが、基本的な意識の違いです。従って、
「ここに」の場合は、「ここ」が最終的な目的地ですし 、
「ここへ」の場合は、「ここ」は飽くまでも一時的な場 所を指しているということです。
最初に、「ここへ」おいてくださいといったときは、「 ここ」を最終地としてではなく、
どこかに行くまでの「一時的な場所」として捉えていて 、
二度目に、「ここに」おいてくださいといったときは、 どこにも行くところがないので、
「ここに」おいてくださいと言ったのだとおもいます。 (飽くまでも推測ですが)
また、この「に」と「へ」の使い分けは、あくまでも、 その時点での話し手の意識の問題ですから、
「に」が続く場合もあるでしょうし、「へ」で終わる場 合もあります。
例えば、同じようなことを言う場合でも、次のように意 識によって違う場合があります。
①大阪から名古屋「へ」行って、横浜「へ」寄ってから 東京「に」帰ります。(東京が最終目的地。名古屋、横 浜は通過点との意識:一般的な場合)
②大阪から名古屋「に」行って、横浜「に」寄ってから 東京「へ」帰ります。(名古屋、横浜はその時点時点で の最終目的地。東京は最終目的地の東京にある自宅への 通過点との意識:東京にある自宅が最終目的地)
Me:
さて、たいへん面白かったです。どうもありがとうござ います。
わかったと思います。例えば:
--電話で--
①こっちに来て、一緒に食べる。
②こっちへ来て、一緒に食べる。
①について誰か私の家に来て、一緒に家で食べる。
②について誰か一緒に食べるために家に来る。これなら 、家でも外でもで食べられます。それとも、家で食べて 、一緒に外に出かけます。
正しいですか。
Native speaker:
そうです。その通りです。その理解が基本だと思います 。
ただ、これは飽くまでも、話しているその瞬間瞬間での 話し手の意識(ひょっとすると意識していないかも知れ ませんが)の問題ですので、次の瞬間にはもう変わって いるかも知れません。ですから、「に」と「へ」が分け もなく混在する現象がよくみられることになるのだと思 います。
降り注ぐ雨 マジで冷てぇ
暗闇の中 歩くしかねぇ
everything’s gonna be okay 恐れることねぇ
辛い時こそ胸を張れ
|