11-20-2011, 08:43 AM
肉の場合は元々種類も少ないですし、魚と比べればほん の100程年前までそれほど一般的な食料ではなかった ことが影響していますね。スミッピさんの聞かれた「め じろ」が私が慣れ親しんでいる「めじろ」と同じ魚かど うかも多少疑問が残るような気もします。
東京に来てもうひとつ驚いたのは「はんぺん」というこ とばです。そのもの自体も見たことがなかったんです。 故郷で「はんぺん」と言うと、東京で言う「さつま揚げ 」全般を意味することばなのです。ですから「さつま揚 げ」という言葉自体にも驚きました。
そのお父様の好物の昔ながらの納豆、恐らく私には無理 でしょうね。なにせつい最近まで、オレは納豆を二つぶ 食べたことがあると実家に帰るたびに自慢していたくら いですから。こどもの頃は「納豆」とは「甘納豆」のこ とだと思っていました。名古屋は食に特徴のある街で、 そこからどの方向に60―70キロ行っても味噌汁の色 が変わります。
その通りです。語尾は重要ですね。その人の色々なもの がそこに表されます。以前、あるカナダ人に日本語を教 えていた時、このことを理解させるのに苦労しました。 その人は色々な語尾を使い過ぎて、大変読みにくい文を 書いていたのです。ある文を十代の女の子のように言い 、次の文をオジサンのように言ったかと思うと、その次 は少し昔の上流階級のご婦人のようにと、バラバラなん です。他の日本語学習者にも結構いますよ。かといって 終助詞を全て取っ払ってしまうと、これまた非常に不自 然なロボットが話すような日本語になってしまうんです ね。
難しいのは、その人の良く使う語尾というのは他者が決 めることはできないという点です。我々日本語話者は生 まれた時からの環境などによって自然と良く使う終助詞 がきまってくるのですが、特定の終助詞を他者に勧める のは本当に難しいです。「ね」や「よ」くらいは教えら れますが、それ以上のものを教えようとすると、こちら がその人の「キャラ」から「育ち」から「教育レベル」 まで勝手に設定してしまうようなものですからね。
Your Japanese proficiency shall be in direct proportion
to your true interest in the Japanese Mind.
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